初心者から始める山の歩き方:登山の基本を楽しく学ぼう
これから登山を始めようと思っている方へ
山への招待:自然との出会い
四季折々で楽しむ登山の魅力
春???? 3月~5月 | 雪解けが始まる春の低山では、鮮やかな新緑が楽しめます。山桜で花見をしたり、里山で草花を探したり、暖かな陽気の中で食べる山ご飯はサイコーです。 |
夏☀ 6月〜8月 | 夏は日照時間が長いので、初めて山を登る人にもおすすめ。山小屋orテントを使った宿泊登山や沢登りなど、この時期だから楽しめる魅力が満載です。また、3000m級の日本アルプスでは高山植物も見られます。 |
秋???? 9月〜11月 | 秋は空気が澄み渡り、紅葉の美しい季節です。「秋の日はつるべ落とし」と言われるほど日の暮れが早いため、ナイトハイキングに最適です。 |
冬❄ 12月~2月 | 初めての雪山体験では、手軽に雪の上を歩ける「スノーシュートレッキング」がおすすめ。 人工的に作られた氷壁を登る「アイスクライミング」をしたり、滝が凍ってできた「氷瀑滝」など冬景色が楽しめます。 |
- このブログで得られる情報
この記事では、「登山で揃えておくべき基本装備」や「体力を高めるトレーニング方法」について説明しています。
また、安全に山を登るためのチェックリストなど、知っておくべき確認事項も紹介します。
初心者の方は、「関西のおすすめ登山コース」を参考にしてもらえると嬉しいです。
登山初心者のための最低限必要な装備ガイド
登山初心者が揃えるべき基本装備
ここでは、これから登山や自然を楽しみたいという初心者さんに向けて、 揃えるべき基本の9アイテムを紹介します。
これら全ては、快適で安全な登山をするために必要です。
少し難しいことを言えば、外的要素(厳しい自然環境から身を守ること)、内的要素(登る時の発汗や発熱を防ぐこと)という役割を果たします。
どのアイテムも様々なシーンで役立ってくれるので、是非、揃えておいてください。
地図 | 登山中の遭難を防ぐために必須。 紙の地図&コンパスが主流ですが、近年「GPS機能付きスマホアプリ」を利用する人も増えています。 |
コンパス | 迷わないように進む方向を決めるための道具。 スマホや時計のコンパス機能より、通常のコンパスの方が地図と合わせて使えるので便利になります。 |
登山ウェア | インナー(肌着)・長袖シャツ(中間着)・パンツ・靴下・防寒着・手袋に加え、着替えも持っていきましょう。 |
登山靴 | 日帰りの低山ならミドルカットの靴でOK。 防水機能を備えたタイプがおすすめです。(ex.ゴアテックスなど) |
バックパック(ザック) | 大きさの目安
|
行動食 | 比較的カロリーが高めで、移動中に食べやすいものを選んでください。 |
レインウェア | 「山の天気は変わりやすい」と言われます。そのため、天気予報が晴れでもレインウェアは必須。強風時には、ウィンドブレーカーの代わりとしても使えます。 透湿性のある上・下セットのタイプがおすすめです。 |
帽子 | キャップより、耳まで日差しを避けてくれるハットを選びましょう。 |
ゴミ袋 | 出たゴミは全て持ち帰るのが山でのマナーです。必ず守ってください。 |
安全な登山のための体力づくりと事前準備
体力を高めるトレーニング計画
登山は下半身の筋力を使うだけでなく、トータル的な身体能力が必要とされるスポーツです。
山頂までにバテてしまったり、登りがきついと感じる人は、登山用のトレーニングを取り入れてみてください。
「継続は力なり」と言われるので、ムリしない程度に続けることが重要です。
体力に自信がつくと、山に登ることが今まで以上に楽しく感じられるかもしれません。
安全登山のためのチェックリスト
登山には、たくさんの楽しみ方や魅力がありますが、残念ながら同じくらいの危険も潜んでいます。
ここでは、登山初心者さんはもちろん、山を登るなら誰もが知っておくべき確認事項をまとめました。
- 登山計画書を作成・提出する
登る山や歩くルートが特定できるように、登山計画書は家族や友人と共有しておきましょう。
登山アプリ「YAMAP」に登録しておくと、マイページから登山計画が作成&提出できます。
- ルートの最新情報を入手する
YAMAPでは、オフラインの状態でも現在地がわかります。
また、ルートや撮影した写真が見られる登山記録もつくれ、保存や公開も可能です。
ユーザー同士で記録をシェアすれば、最新ルートが共有できるので安心です。
- 装備を揃える
地図 | 登山中の遭難などを防ぐためのアイテム。 |
コンパス | 迷わないように、進む方向を決めるために使います。 (地図と合わせて使えば、より効果を発揮) |
ゴミ袋 | 山で出たゴミは、必ず持ち帰るようにしてください。 |
ヘッドランプ | 暗闇で、周囲の状況を確認したり手元を照らすために使います。 |
エマージェンシーシート | 冷気や風、雨などの外気から身を守るためのシート。 |
ツエルト | ビバーク・野営でも使える小型の軽量テントのこと。 |
非常食 | 持ち運びやすくて、高カロリー&栄養バランスの優れた食べ物がおすすめです。 |
通信手段 | 携帯電話やスマートフォン、予備のバッテリーも持って行きましょう。 |
- 山岳保険に加入する
万が一山で遭難した場合、救助要請には数万円〜数百万円の費用がかかると言われています。そして、それを遭難者本人もしくは家族が支払わなければいけません。
YAMAPでは、一般登山から雪山登山まで、全てのアクティビティをカバーした「山岳保険」が提供されています。
必ず加入してください。
- 自分の体力や技術を再確認
山で起こる遭難事故の多くは、登山者の体力や技術不足により起こります。
あらかじめ、公表されているグレーディング(難易度情報)を参考にして、計画が本当に自分の体力や力量に合っているかどうか確認しましょう。
- 天気予報をチェックする
登山の一週間ほど前から天気予報は要チェック。
当日、天気が悪くなりそうな場合は、早めの計画変更or延期が必要です。
初心者向けの登山コースの選び方
初心者に優しい関西の登山コース
これから登山を始めようという方は、最初は人気のある山や有名な山に登るのがおすすめです。
ここでは、初心者さんにおすすめの関西の登山コースを紹介します。
金剛山/奈良・大阪 (標高:1,125m) | おすすめ【 金剛登山口バス停→千早城跡→金剛山頂→ 伏見峠→金剛山ロープウェイバス停】 総時間:約3時間30分 「二百名山」の一つでもある奈良県と大阪府の間に位置する山。道が丁寧に整備されているため、危険個所が殆どなく、初めての方にもぴったりです。 (登山口最寄りのバス停が標高約509mなので、実質616m前後) |
摩耶山/兵庫 (標高:702m) | おすすめ【新神戸駅 → 摩耶山→ 阪急王子公園駅】 総時間:約5時間 山頂にある掬星台は観光地になっていて、道中も人が多くて安心です。また、ロープウェイが完備されているため、万が一の場合は下山も可能。 |
大和葛城山/奈良・大阪 (標高:959m) | おすすめ【葛城山ロープウェイ → 大和葛城山→ 葛城山ロープウェイ】 総時間:約3時間20分 登りは「北尾根コース」、下りは「櫛羅の滝コース」を歩くのがおすすめ。山頂のヤマツツジが美しく、開花時期の5月上旬には多くの人が訪れます。「葛城高原ロッジ」でいただくカモ丼は、とても美味しく人気です。 |
大文字山/京都 (標高:466m) | おすすめ【蹴上駅 → 大文字山→ 銀閣寺】 総時間:約3時間 「五山送り火」で非常に有名な山。京都一周トレイル のコースに指定されているので、山中には標識も多く、道に迷う危険が少ないです。 |
六甲山最高峰/兵庫 (標高:931m) | おすすめ【阪急芦屋川駅 → 六甲山最高峰→ 有馬温泉】 総時間:約5時間30分 芦屋川駅からロックガーデンを通って有馬温泉に下る王道ルート。少し困難な道のりなので、夏は特に水分補給が必須です。体力に自信のある方は、挑戦してみる価値あり。 |
コース選びのポイントと準備
- 登山者が多い。
- 登山道が分かりやすい。
- 登山道の安全性が高い。
- 体力を使う必要性が少ない。
- エスケープ手段(ロープウェイなど)がある。
人が多く訪れる山は、水場やトイレなどの設備が整っているため、アクセスも便利になります。また、もし道に迷っても周りの人に助けてもらえるので安心です。
当日は、道に迷うことや体調が悪くなることを想定して、アクシデントに対応できるように「早めの出発、早めの下山」を心掛けてください。
登山は日の出と共に出発、日暮れ前には下山が基本よ!
季節によって暗くなる時間帯も変わるので、日ごろから15時までには下山するような計画を立てておこう!
登山初心者必見!山でのマナーと注意点
登山では、「自分の命を守るため」「山の自然環境を守るため」そして「他の登山者の方に迷惑をかけないため」、注意する必要があります。
ここでは、山での基本ルールやマナーについて紹介します。
参考にしてもらえると嬉しいです。
登山の安全とマナー
【すれ違う人に挨拶をする】
登山者同士の挨拶は基本です。必ず「おはようございます」や「こんにちは」などの言葉を交わしましょう。山での挨拶は、遭難事故の時の手がかりになるので、とても大切です。
【登山道は1列で歩く】
狭い登山道では、左右のどちらかに寄って1列で歩くのがマナーになります。
また、道の片側にはスペースを開けて、追い抜く人への配慮を忘れないようにしてください。
【登る人を優先して道を譲る】
登山道では、「下り」より「登り」が優先。
ただし、避ける場所がない時や登りの人が下りの人に先に進んで欲しいと思っている時などは、お互いに声をかけ合って臨機応変に対応しましょう。
【自分のレベル以上の山に登らない】
自分のレベル以上の山に無理して登ると、体調を崩したり怪我をしたりしてしまいます。なので、体力や技術に合った山を選ぶこともマナーです。
【暗くなる前に下山する】
見通しの悪い状況では、自力で山を下りることが難しくなります。山では天候が急変しやすいため、暗くなる前に下山の準備を始めましょう。
自然と共存するための行動原則
【ゴミは捨てずに持ち帰る】
登山中に出たゴミは、全て持ち帰るのが山でのマナー。また、山小屋などのゴミ箱へゴミを捨てることも控えましょう。
【使用した食器は洗わない】
ゴミを捨ててはいけないのと同様に、食器についた油分や塩分を洗い流す行為は山で禁止されています。
「水」以外の水分を山に流すのもNGです。
汚れ&その他の水分はキッチンペーパーで拭き取ったり密封して持ち帰るなど、環境に配慮した行動を心掛けましょう。
カップ焼きそばを持って行ってしまったことがあって…大失敗。
カップラーメンなどもスープは捨てられないから、その辺りも考慮して昼食は選びましょう!
6. まとめ~登山への一歩を踏み出すために~
登山の楽しみ方と持続可能な習慣
登山の楽しみとは何でしょうか?
山頂に立って美しい景色を見ることはもちろんですが、山を登るために試行錯誤して、試したことが上手くいったり失敗したり…その繰り返しが何よりも楽しいのではないかと思います。
次はこうしよう!といいアイデアを思いつけば、自分自身が成長したように感じて、自信にもなります。
また、自然に囲まれて雄大な景色を眺めると、普段抱えている悩みやストレスが大したことじゃないように思え、心身にもいい影響を与えてくれます。
しかし、楽しみ方は人それぞれです。
これから山登りを始めようと思っている方は、自分に合った登山スタイルを見つけて、自分なりのペースで楽しんでください。
この記事が、全ての登山者の皆さんに役立つと嬉しいです。